/もの忘れ相談プログラム・TDASプログラム
スクリーニング検査と総合的認知機能検査を搭載した端末であり、利用者の状況に応じた検査をすることが可能です。対人式の検査ではないため、回答を誘導される心配もなく、自身の健康状態を客観的に知ることが可能です。
もの忘れ相談プログラム
もの忘れ相談プログラムは、認知機能検査である「もの忘れ簡易スクリーニング検査※」にもとづいて利用者に問題を出題し、結果スコアを集計したものを掲示するプログラムです。
利用者には、コンピュータの音声・画面に従ってタッチパネルで質問に答えていただきます。この回答内容について「もの忘れ簡易スクリーニング検査※」と同様に点数化していき、結果を掲示します。
※「もの忘れ簡易スクリーニング検査」とは、簡便かつ時間をかけずに認知症をスクリーニングすることができます。記憶や認知機能を評価するもので、点数が良くなかった検査項目によって、脳の障害部位をある程度推定することができる点も特徴の1つです。病院や介護施設など医師、看護師、介護士など専門家立ち合いで実施されます。
●テスト項目
●画面例
日時の見当識(年)
図形認識
●レポート例
※施設に応じたコメントを印刷することが可能です
TDAS®プログラム
TDASプログラムは、利用者がタッチパネルで9つのカテゴリに回答した結果(点数)を過去結果とともに提示するプログラムです。
利用者が認知機能に関する問題に回答し、ご自身の過去結果と比較、点数の変化などを確認することができます。
●テスト項目
●画面例
単語再認
名称記憶
●レポート例
※施設に応じたコメントを印刷することが可能です
さまざまなシーンでセルフチェック
【病院】
専門の検査者がアサインできない環境でもセルフチェック可能で、認知機能検査の時間を削減し、病院で行われる認知機能検査とほぼ同等の評価が可能です。また、タブレットを活用した非対面検査のため、ゲーム感覚で、ストレスなくチェックできるのが特徴です。
【運転免許センター】
安全に運転するために必要な認知機能の検査として活用され、試験を受けた人自身も危険を未然に防ぐことができます。
【企業】
社員の健康状態を知るツールとして導入する事で健康管理の指標とすることができます。そして健康診断の結果と生活習慣予防対策を合わせることで、本人に必要なケアを提案でき、企業内で働く人財の生活の質を向上させることができます。
【地域包括支援センター】
介護度の評価に利用することはもちろん、認知機能の低下を把握することで、住民一人一人に合ったケアプランを提案・提供できるのはもちろんのこと、地域包括的ケアシステムの内容や推進方法の判断材料として活用できます。
その他、健康フェア、自治体、医療機関や薬局の待合室、自動車教習所、介護施設などさまざまなシーンでご利用いただけます。
●ファイリング機能
データ収集・検索が可能
データの保存、検索、一覧印刷などにも対応します。
データ出力
実施結果をCSV形式でその都度、もしくは一覧でデータ出力が可能です。また事前設定によりレポートを自動でPDFに変換し保存することもできます。
鳥取大学 医学部 保健学科 認知症予防学講座(寄附講座) 浦上 克哉教授のコメント
認知症は早期の気づきが最も難しい病気です。その気づきを促すための簡単なスクリーニングツールが「もの忘れ相談プログラム」です。これは、タッチパネル式コンピューターを用いて行うもので、3分程度の所要時間で負担が少ないにも関わらず、極めて高い精度で検査ができます。そして、この検査で認知機能の低下が疑われたら「TDASプログラム」の検査をお勧めします。TDASプログラムは約20分くらい要しますが、認知症のみならず軽度認知障害(MCI)の早期発見に役立ちます。MCIは放置しておけば認知症になるハイリスクグループですが、適切な予防介入により正常に復帰できる可逆的な状態でもあります。MCIは疾患修飾薬の治療対象でもあります。最近の調査からMCIが増加してきており、MCIの早期発見の重要性が指摘されております。今後、認知症のみならずMCIの早期発見に「もの忘れ相談プログラム」、「TDASプログラム」を役立てて頂きたいと希望します。
プログラムはいずれも医療機器ではなく、疾病の診断、治療又は予防に使用されることを目的としておりません。
疾病の診断には医療機関での受診が必要です。